緑にあふれた森林の中に入って、
かすかな香りに気がついたことは
ありませんか?
その正体は「フィトンチッド」。
樹木などが作り出す揮発性物質です。
主な成分はテルペン類と呼ばれる
有機化合物です。
森林浴など緑の中で
この空気中に漂うテルペン類を吸い込むことは
健康に大変役立ちます。
2015年、日本高血圧学会総会では
身体に取り込んだモノテルペン類によって
交感神経活動の抑制、血圧低下、
認知機能の改善が認められたという
発表が行われました。
別の様々な生理実験でも
最高血圧・最低血圧の低下、
脈拍数の低下、
副交感神経活動の向上、
交感神経活動の抑制が報告されています。
フィトンチッドを発見した
ボリス・トーキン博士は、
「人間に生気をもたらす物質」
と定義しています。
フィトンチッドの香り、
α-ピネンという成分が主成分の
フランキンセンス、ユーカリ、
ローズマリー、サイプレス、
シダーウッド、ジュニパーベリー、
ヒノキ、ミルラ、ブラックペッパーといった
エッセンシャルオイルがあります。
身動きがとれないときでも、
エッセンシャルオイルがあれば
心に、身体に大きな助けとなります。