手術室に着くと
先ほど話をした看護師さん、
麻酔科の先生、
他にも手術につく男性の方が1人、
女性の方が2人いました。
「それでは、
この台の上にあがってください。」
と言われ
「もうまったなしではじまるのね」
とドキドキしました。
手術着の下のつけているショーツを脱ぎ、
マジックテープで留めてある
手術着の後ろ側が取り外されます。
「これから硬膜外麻酔をしますね。
おへそを見るような感じで
身体を曲げましょう~」
ここで私の緊張をほぐそうと思われたのか
紅白歌合戦の話がはじまり…
”何てことないです、大丈夫ですよ”という
雰囲気が手術室いっぱいに広がっていました。
この会話の間、
麻酔科の先生が私の背骨の辺りを触り
「それではこのあたりに打ちますね~」
と言われ…
「ん?もう始まってるの??」
と思うが早いか、
麻酔薬が背骨の辺りにそって縦に
じゅわ~と入ってくる感覚をあじわいました。
まったく痛くありませんでした!
そして
「カテーテルをいれますよ~」
と言われましたが…
これもまったく痛くなく。
私自身、開腹手術について調べたときに
「硬膜外麻酔」「痛い」
という言葉をいくつか見たので
このことには良い意味でビックリしました。
何ごとも、
案ずるより産むがやすしですね。
それから仰向けになり
口に酸素マスクをあてられ
点滴から麻酔薬が流れてきます。
麻酔科の先生の話によると
手術の間は夢を見る人もいるそうです。
これからはじまるんだなぁと思いながら
「だんだん眠くなってきました…」と
言ったのを覚えています。
手術が終わったのは16:30頃。
声が聞こえてきて返事をし、
病室に戻ってきて、
夫の顔を見て安心しました。
手術にかかった時間は約4時間30分。
終わってすぐに
先生から今回の手術の話があり、
無事に終わったとのことでした。
ずっと待っていてくれた夫に感謝しました。
それから翌朝までは
両足のひざ下につけられた
血栓予防のフットポンプが何度もはずれたり
熱があるのと病室が暑いのとで
ほぼ一睡もできずちょっときつかったです。
朝、座薬を使って30分ほど眠れて
やっと少し楽になった感じでした。
開腹手術後は
手術当日と翌日は痛み止めを使って
何とか乗りきることをおすすめします。
ご家族の方には
手術当日はもちろんですが
手術の翌日も他の日より優先して
傍にいていただけると
手術を受ける方は心強いと思います。