前回、傾聴で大切なことは
“相手の話を
そのまま受けとめながら熱心に聴くこと”
とお伝えしました。
受容的、共感的な態度で、
真摯に耳を傾けること。
ただし、
“そのまま受けとめながら”とは言え、
ずっと黙って聴くわけではありません。
静かな場所で
話し手の表情、視線、姿勢、声のトーン、
言葉の内容、呼吸に意識を集中する。
話し手が安心して話せるよう笑顔で、
「はい」「うん」「えぇ」「そうなんだ」
と相槌をうったり、頷きながら、
相手が言った言葉を繰り返し、
気持ちを汲み取る言葉を伝えることが
とても大切です。
これが、傾聴の方法です。
話し手にとって、
自分の言葉だけでなく
どう表現したらいいかわからない心のサインを
言語化して繰り返してもらうことが
大きな助けになります。
「自分自身に対する理解を深めること」
につながるのです。
このスキルを「反復」と言います。
次回は、
この反復を含めた傾聴のスキルについて
いくつか説明したいと思います。